戸建住宅に比べると、防犯がしっかりしていると安心してしまいがちなマンション。
実際には、とても高い確率で侵入窃盗などの事件が発生しています。
マンションのセキュリティを考えるときには入居スペースだけでなく、
出入口などの共用スペースなどそれぞれの場所に防犯システムを設置して、
不審者がマンション内に侵入してこないように考慮することが大切です。
侵入窃盗事件のほとんどは住居スペースで発生しています。
中でも、昼間 家を留守にしているときに住宅に侵入して金品を盗んでいく
「空き巣」被害が一番多く、全侵入窃盗事件の70%を占めています。
侵入してくる手口としては、窓ガラスやガラス戸を割り、
そこから手を入れてクレセント錠などを開けるガラス破りが最も多いです。
その他、マンションでは錠前にピックという特殊器具を差し込んで鍵を開ける
ピッキングによる手口も依然多いので、
錠前の強化をしたり、補助錠をつけたりするなどして対策をしておきましょう。
空き巣被害に遭わない為には、何よりも空き巣のターゲットにならないことが大切です。
その為にも以下のことに気をつけましょう。
夕方 暗くなってきたとき、周りの家には明かりがついているのに
1軒だけ明かりがついていないと「留守だ」ということが一目瞭然です。
空き巣は家の中に明かりがついているだけで
犯行を諦める傾向があるので、
外出時には家の中の明かりをつけておきましょう。
留守であるということがわかるのと同時に隙があると思われてしまいます。
帰宅時間が遅くなる場合には、室内に洗濯物を干すようにしましょう。
表札などに数字、文字、シールなどのマークがあれば、
それは泥棒が下見をしたときの目印かもしれません。
すぐに消しましょう。
マーキングがずっと残っていると、無頓着で無防備な家だと思われてしまいます。
家族構成、人数が分かってしまいます。
泥棒は外出する人数を数えているかもしれません。
DMや請求書、宅急便の送り状などには個人情報が記載されています。
黒く塗りつぶす、パンチで穴を開ける、ハサミで切るなどしてからゴミに出しましょう。
共有部分にある郵便ポストでは、
郵便物を盗み見たり、個人情報を知られたりしてしまう可能性があります。
泥棒は短時間で犯行を終わらせたい為、大慌てで物色しています。
自分の目線より上にある高いところのものは
目が届きにくく探すのが大変なので、あまり手をつけない傾向があります。