マンションの駐車場を狙った自動車盗難・車上荒らし事故が後を絶ちません。
平成24年には、トヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」が盗まれる事件が多発しました。
ほとんどのケースできちんと鍵がかけられていました。
それにも関わらず、車が盗まれてしまったのです。
犯人はイモビライザーを不正に解除することができる
「イモビカッター」を使用して車を盗んだと言われています。
日本損害保険協会の調査によると、
平成21年11月の段階でプリウスは
自動車盗難で保険金が支払われた車種の上位20位に入っていませんでした。
しかし、平成22年11月には車種別で7位になり、翌23年11月には5位に…。
プリウス盗難事件が圧倒的な勢いで急増したのです。
当初は転売目的の犯行だと思われていましたが、郊外などに乗り捨てられるケースが多く、
車内に消火器などを噴射して証拠隠滅を図ったものも数多く発見されたため、
逃走車両として使用されていることが判明しました。
施錠していても自動車盗難被害に遭うことが多くなった昨今。
マンション内で自動車盗難の被害に遭わないよう、
防犯カメラが設置されている駐車場を利用するよう警察が呼びかけを行っています。
一般的に泥棒は下記「侵入防止4原則」を嫌うと言われています。
侵入に手間と時間がかかると、見つかってしまう可能性が高くなります。
つまり犯人は時間がかかると判断すると犯行を諦める傾向にあります。
侵入防止4原則のうち、
どれかひとつでも対策が行われていれば効果があるのですが、
最近の犯行手口を見ると、
ひとつでは不十分であるということがわかってきました。
犯人は防犯対策がされているのを承知でやってくるので、
それ以上の対策を行っておく必要があります。
●防犯カメラを必ず設置しておきましょう。
駐車場内の死角をなくして、不審者の早期発見を行うことができます。
映像から犯人を特定することにも役立つ他、
防犯カメラが設置されているだけで犯罪の抑止力にもなります。
●照明を明るくしましょう。
照明を明るくし(夜間の駐車場内は2ルクス以上が理想です)、
周囲からの見通しを良くしておくことが大切です。
●できるだけボディカバーをつけて、車種を特定できないようにしておきましょう。
●人感ライトを設置して、人が近づくと自動的に照明がつくシステムを設置しておきましょう。
●イモビライザーはもちろん、ハンドル固定ロック式防犯装置、振動センサー・空気圧センサー、
電圧変化センサー、キー穴以上センサーなどの自動車盗難防止装置を設置しておきましょう。
●車の位置確認サービスと契約しておきましょう。