火災の出火原因のトップが放火です。
マンションは放火されないと思ってしまいがちですが、
実際には都市部のマンションで数多くの火災被害が発生しています。
常日頃から放火のターゲットにならないよう、住人同士 協力し合うことがとても大切です。
マンションで注意しておきたい場所があります。
それは、誰もが侵入できる共用部分です。
共用部に潜む危険性を場所別に考えてみましょう。
放火犯の手口で一番多いのが「ゴミに火をつける」です。
マンション内のごみ置き場だけでなく、
外の集積所であってもできるだけごみを散乱させず、
きれいにまとめて出すようにしましょう。
散乱したごみは放火されやすいだけでなく、
犯人に「人の目が行き届いていない」といった
隙を見せることにもつながります。
大型ごみなども出しっぱなしにすることはやめるようにしましょう。
近年に入り、自転車に放火をする事件が増えてきました。
自転車、バイク、車にはボディカバーをかけて放火対策を行っておきましょう。
車上狙い防止にも役立ちます。
また、たとえ一時的であっても車の周りなどに段ボールなどの紙類を置かないようにしましょう。
バイク、車などからガソリンが漏れていないかなど
定期的な点検とメンテナンスをしておくことも大切です。
投げ込まれたDMやチラシを
マンションの集合ポストの前で散乱させないようにしましょう。
散乱してあった場合には拾うようにしてください。
マンションの共用部分近くには必ず消火器が設置されています。
しかし、残念なことにマンション住民の中には、
どこに消火器が設置されているのか、
また消火器をどうやって使うのか知らない方も多いようです。
消防設備が設置してある場所を再度 確認しておきましょう。
また、避難訓練などを通して
消防器具の使用・操作方法を学び、習得しておきましょう。
放火防止に最も役立つのは、早期に発見して素早く対処することです。
マンションではほとんどのところで共用部分の清掃と管理を管理会社に委託しています。
しかし、防犯は人任せにはしないでください。
「自分のマンションなのだから自分で守る」という気持ちが何よりも大切です。
住民一人ひとりが一丸となって、放火が発生しない環境作りをしていく努力を行うようにしましょう。
マンション内の集合ポスト前に設置してあったごみ箱に
住民がタバコの吸い殻を捨てるという事件が発生したケースもあります。
マンション内に住む住民自身の防火意識が低いようでは、
放火対策もままならないといっても過言ではないでしょう。
マンション敷地内の整理整頓を常日頃から心がけ、
誰もが安心することができる安全な防火環境作りを行う努力をしてください。