「金庫は丈夫なもの。だから、大切なものは
金庫の中に入れておけば安心!」
そんな風に考えている方もいらっしゃるかと思います。
しかし、金庫の多くは、耐火金庫。
つまり、火から守ってくれる「燃えない金庫」でしかありません。
最近では、電子カッターや小型削岩機といったものが
簡単に入手できるようになったため、
手慣れた犯人の手にかかれば、
約30分程度で金庫の背中部分を破壊したり、
ダイヤル部分を壊したりして犯行を遂行することが可能です。
手押し車などで、金庫自体が盗まれてしまうことも多々あります。
金庫は万能ではありません。
施錠機能に優れているため、ついつい安心してしまいがちですが、
あくまでも耐火金庫であることを忘れてはいけません。
防犯意識を持ち、金庫破りから大切な金庫を守りましょう!
貴重品を入れている金庫を守るためにも、防犯対策は常に万全にしておきましょう。
「金庫に入れているから安心だ」と思わないこと。金庫は燃えない貯金箱。
貴重品は、ひとつの金庫にまとめて保管せず、できるだけ分散して保管するようにしましょう。
本来金庫は、重要書類を火事から守る耐火性のものがほとんどです。
耐火金庫は、工具などで簡単に開いてしまうため、盗難には不向きです。
盗難用として使用したい場合には、防盗金庫を利用するなど、
目的・用途に合わせた金庫選びを心がけましょう。
退社時にはもちろん、毎回金庫を使用した後には、確実に施錠をするようにしましょう。
ダイヤル錠とシリンダー錠、両方がついている場合には、必ず両方施錠してください。
テンキー錠やマグネット錠などについても、その都度きちんと施錠することが大切です。
管理責任者を決め、鍵を厳重に管理するようにしましょう。
決してロッカーや机の引き出しなどに鍵を入れず、常に持ち歩く、
あるいは保管に適した場所に置いておくようにしてください。
ダイヤル番号などで施錠している場合には、決して第三者に番号が知られることのないように、
きちんと保管しておきましょう。
●従業員が退社した後は、金庫の鍵の保管場所を変える、番号を変える、ということを徹底しましよう。
鍵(ダイヤル番号)の保管場所は定期的に変更しましょう。
管理責任者が退職した場合には、必ず変更することが大切です。
防犯システムを利用し、金庫が入っている建物自体へ犯人を侵入させないことが大切です。
建物には防犯のための自主機械警備システムを完備させ、犯人の侵入そのものを防ぎましょう。